昨年、SOY CMSの開発元を退職した。

退職しても長年開発してきたSOY CMS、SOY Shopを放っておくことは出来ず、非公式ではあるがGitHubで個人用のリポジトリを作成して開発を続けている。

https://github.com/inunosinsi/soycms


開発状況は都度、SOY CMSカテゴリの記事として投稿している。


パッケージをダウンロードできるように専用ページも用意している。

※マニュアルも用意しています。

soycmsbanner


退職しても開発を続けていきたいというのであれば、なぜ退職したんだ?と思う方もいるはずで現に何度も質問されてきました。


退職した理由は下記の記事に記載してあるので、もし疑問に持たれている方は下記の記事を読んでもらうとして、

「虫が付いてる野菜は美味しい」は嘘 エンジニア思考で考える新しい農業という記事に対して


簡単にまとめると、SOY CMSの開発元の代表がSNSで女装写真を連発で投稿して、ちょうどその時農業事業で資金調達もしていて、大半の人らがこれで良いのか?とやる気をなくして栽培の経験者が全員去った。

そのうちの一人として私もいた。

ということです。


女装写真の投稿の件は私以外でもとめていたし、事業の協力元からもやる気あるのかという連絡がよくありました。

SOY CMSの開発も何人か辞めていて、私が退職した後、SOY CMSの開発は続かないだろうなと思っていたら案の定開発は止まって今に至ります。




退職前に副業をやっていたところとの縁をどうしても切りたくなくて、退職後にフリーランスになったのですが、どうしてもフリーランスになりたかったという訳ではないので不安だらけでした。


不安だらけの中、最初に行ったことが、SOY CMSのフォーラムを開いて、今までやり取りしていた方で確実に関西圏にいるだろうと思われる方に対してメッセージを送り続けました。


メッセージを返してくださった方のところに直接訪問して、今までSOY CMSとSOY Shopを利用してくださってありがとうございますとお礼を伝えに歩きまわっていたのですが、そこでわかったこととして、WordPressといったCMSを使っていたけど翻弄され続けて、そんな時にSOY CMSと出会って救われたとか、

サイバー攻撃が何と多いことか


SOY Shopの自由さのおかげでクライアント様に対して様々なご提案を出来てありがたいです。

と感想を述べる方があまりにも多かったことです。


これらの感想を伝えられたら、6年近く報われるかどうかもわからないオープンソースのCMSの開発に自分の時間をつぎ込んだことに対して肯定された気分になるものです。


この時、

たとえ利用者が一人になろうとも、開発を続けていこうと決めました。




SOY CMSはオープンソースのCMSではありますがリポジトリは公開されていません。

リポジトリが公開されていない理由は単に面倒くさかっただけで、それ以上の理由はありません。


リポジトリが公開されていない以上、改修してもリポジトリに対してプルリクエストを送ることが出来ません。


そこで、何か修正する、機能を追加する都度、公式のフォーラムに投稿し続けました。

http://www.soycms.org/


しかし、何度報告しても、社内に残った数少ない開発者は反映してくれません。


とりあえず、退職後に出会った様々なSOY CMSのユーザには私が個人的に管理しているパッケージを都度渡して対応していましたが、流石にそれは私も受け取り側にとっても大変な話です。


そこで非公開ではありますが、GitHubにパッケージ化したZIPファイルを配置して、好きな時に新しいバージョンをダウンロードしてもらうことにしました。

https://github.com/inunosinsi/soycms/tree/master/package


※2017年4月27日追記 現在はダウンロード用の専用ページを設けています。

https://saitodev.co/soycms/




退職してから一年が経過しても、公式サイトではSOY CMSやSOY Shopの新しいバージョンが出ることはありません。

フォーラムでは「○月中には公開します」と公式側が返答していても更新されることはなく…

ネット内ではSOY CMS、SOY Shopの話題が減ってきて、元開発として開発に関わっていた身としてとても悲しいです。


開発元が開発に手が負えないのであれば、自分たちでリポジトリを切り盛りするのではなく、有志によって運営されているリポジトリに託すべきです。


資金調達してまで行っている事業は初年度の成果は初年度目標の1/20にも至っていないんだ。

勝手にSOY CMS SOY Shopの開発が進んでいた方が、農業事業の撤退の際に再建しやすいだろう。


何度も書きますが、

SOY CMSとSOY Shopを誰かが使用してくれている限りは開発を続けます


追記(2017年6月21日)

最近、開発ブログの更新(しかも、使用することによるメリットのアピール)が増えてきた。

https://www.soycms.net/blog/

農業事業がうまくいっていないのはすぐにわかるけど、戻ってくるなら、せめてフォーラムに挙がっている修正報告ぐらいはすぐに反映してほしいものだ。


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個人的に管理しているSOY CMS SOY Shopのリポジトリ

https://github.com/inunosinsi/soycms